エクセルを使用しているときに、数式の結果が「#N/A」になったことはありませんか?
これは数式のエラーを示しているのですが、どうせエラーになるなら非表示(空白)にしたり、0など他の文字を表示したいと思ったことはありませんか?
実は、これらは数式を一つ使うだけで解決できちゃうんです!
この記事では、『エクセルでの数式の結果が「#N/A」になったときの対処方法(表示しない・別の文字に置き換える)』をご紹介します。
#N/Aエラーとは
#N/Aエラーは、上記画像の赤枠で囲んだ現象のことです。
#N/Aエラーの原因
N/Aは「該当なし(not applicable)」または「利用できない(not available)」を意味します。
Excelでは主に「vlookup関数」を使用する場合に出力されるエラーです。
上記の例の場合だと、VLOOKUP関数でIDに対応する名前を検索しています。
存在するIDと名前の対応は以下の通り。
ID | 名前 |
---|---|
id001 | 佐藤一郎 |
id002 | 鈴木花子 |
id003 | 山田三郎 |
id001~id003まではそれぞれ名前があるので、VLOOKUP関数で検索して表示できます。
しかし、id004は対応する名前がありません。
そのため、VLOOKUP関数で検索した際に該当なし・利用できないという意味で「#N/Aエラー」となります。
対処方法
#N/Aエラーとなったとき、「#N/A」を非表示にしたり、他の文字に置き換えることができます。
具体的には「IFERROR関数」を使用します。
IFERROR関数は、数式がエラーになったときに表示する値を設定できます。
引数は2つあり、1つ目にVLOOKUP関数を、2つ目にエラーになった場合に表示する値を指定します。
#N/Aを非表示にする(空白にする)
【数式】
=IFERROR(VLOOKUP(“id004”,B7:E9,2,FALSE),“”)
上記の例だと、#N/Aになった場合に何も表示されません。(#N/Aを表示しない)
#N/Aの代わりに別の文字列を表示する
【数式】
=IFERROR(VLOOKUP(“id004”,B7:E9,2,FALSE),“エラー”)
上記の例だと、#N/Aになった場合に「エラー」と表示します。
第二引数の「”エラー”」の部分を置き換えることで好きな文字を表示できます。
まとめ
『エクセルでの数式の結果が「#N/A」になったときの対処方法(表示しない・別の文字を表示する)』についてまとめます。
#N/Aとなった場合は、IFERROR関数で表示内容を変更しましょう。
表示しない | =IFERROR(VLOOKUP(<検索条件>),“”) |
---|---|
別の文字を表示 | =IFERROR(VLOOKUP(<検索条件>),“エラー”) |
VLOOKUP関数を使う際は、IFERROR関数もセットで使うとよいでしょう。
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